簿記2級 工業簿記(原価計算) 3 — Questions and Answers
Question 1: 月末仕掛品の評価方法として「先入先出法(FIFO)」の特徴はどれか。
- 期首仕掛品が先に完成すると仮定し当期投入分が末仕掛品に残るとして計算する (Correct answer)
- 期末仕掛品は平均的な完成度とする
- 最も新しい投入分が先に完成すると仮定する
- 仕掛品の単価は全て同一とする
Correct answer: 期首仕掛品が先に完成すると仮定し当期投入分が末仕掛品に残るとして計算する
先入先出法は期首仕掛品から先に完成品になると仮定する。完成品原価には期首仕掛品原価+その完成に必要な当期原価、期末仕掛品には当期末に新たに残った分の原価が含まれる。
Question 2: 標準原価計算における操業度差異の説明として正しいものはどれか。
- 固定製造間接費について基準操業度と実際操業度の差から生じる差異 (Correct answer)
- 標準単価と実際単価の差異
- 標準消費量と実際消費量の差異
- 変動製造間接費の差異
Correct answer: 固定製造間接費について基準操業度と実際操業度の差から生じる差異
操業度差異は固定製造間接費について(実際操業度-基準操業度)×固定費配賦率で計算する。基準操業度より多く生産すれば有利差異、少なければ不利差異となる。固定費の期間原価的性質から生じる。
Question 3: 連産品(ジョイント製品)の特徴として正しいものはどれか。
- 同一製造工程から必然的に複数の製品が産出され分離点前の原価は個別跡付けが不可能 (Correct answer)
- 意図的に複数種類の製品を生産する計画的な生産形態
- 一つの原料から一つの製品のみが生産される
- 副産物とは別の概念であり廃棄物のみを指す
Correct answer: 同一製造工程から必然的に複数の製品が産出され分離点前の原価は個別跡付けが不可能
連産品(例:石油精製でのガソリン・灯油・軽油)は分離点前の結合原価を個々の製品に直接跡付けできないため、分離点後の相対的販売価格や市価基準で按分配分する。副産物は連産品のうち価値が相対的に低いもの。
Question 4: 製造原価の分類における「機会原価」の説明として正しいものはどれか。
- ある代替案を選択したことで諦めた他の最善案から得られたであろう利益 (Correct answer)
- 実際に支払った外部への支出
- 過去に支払い回収できない埋没原価
- 将来発生が確実な費用
Correct answer: ある代替案を選択したことで諦めた他の最善案から得られたであろう利益
機会原価(機会費用)は意思決定で選ばなかった最良の代替案の便益。例えば自社設備を自社利用する場合の機会原価は、外部に賃貸した場合に得られた収益。意思決定に重要な概念だが財務会計には記録されない。
Question 5: 加工費(変換原価)に含まれるものとして正しいものはどれか。
- 直接労務費と製造間接費の合計 (Correct answer)
- 直接材料費と直接労務費の合計
- 直接材料費のみ
- 製造間接費のみ
Correct answer: 直接労務費と製造間接費の合計
加工費(変換原価)は原材料を製品に変換するためのコストで、直接労務費と製造間接費の合計。総合原価計算では材料費と加工費に分けて計算し、加工費は通常工程を通じて均等に発生すると仮定する。
Question 6: 原価計算における「正常仕損」と「異常仕損」の処理の違いはどれか。
- 正常仕損は製品原価に含め、異常仕損は非原価項目として損失計上する (Correct answer)
- 異常仕損のみ製品原価に含める
- 両者とも期間費用として処理する
- 仕損は全て廃棄するため両者の区別は不要
Correct answer: 正常仕損は製品原価に含め、異常仕損は非原価項目として損失計上する
正常仕損は製造工程で避けられない範囲の仕損で、良品の製造原価に含める。異常仕損は通常水準を超える仕損で、営業外費用または特別損失として損益計算書に計上する(製品原価に含めない)。
月末仕掛品の評価方法として「先入先出法(FIFO)」の特徴はどれか。